PDCの使命(ミッション)
私たちの生活を支える様々な製品やサービスは、近年の技術革新や新たな価値観の生成によって急速な進化を続けています。これによって、私たちの生活環境は大きく変化し、ライフスタイルまでもさらに変化を続けることが予想されます。一方で、この生活の舞台を支える都市基盤(インフラ)に目を向ければ、既存の様々な法律、制度、ルールによって一定の利便性、安全性は保たれているものの、施設の老朽化、道路構造とモビリティの関係、限られた空間の有効活用など、施設のあり方やしくみ、使い方において、個々の小さな問題が少しずつ膨らみつつあり、次の時代に向けた手立てを講じる時期を迎えています。
PDCは、急速に進む環境と価値観の変化を考慮し、既成概念にとらわれない都市の理想像について、つくること、使うことの両面から考え、持続可能かつ柔軟な対応が可能な、時代に即したパブリックデザインの新たなスタンダードを提案します。

PDCのコンセプト
一般的に公共事業では、様々な価値観を持つ多くの市民を対象とすることから、機能を重視した無駄のない「地」の存在として整備されることが主流となっています。また一方で、観光地としてのイメージやまちの特徴を表現する場合には、その地域の特徴を表した整備が行なわれることもあります。しかし、いずれの場合も、色、素材、形といった視覚的な整備が多く、使い方の多様性への配慮は十分でない例も少なくありません。
パブリックデザインは、最終的に現れる対象物の形や色のデザインだけに留まらず、そこから生まれる人の行動や周囲の景観までも考慮し、さらにはそこで暮らす人々の文化意識や道徳心の醸成において一定の価値観を共有することまでを考える責任があると考えます。そして、このことこそがパブリックデザインの社会に対する意義と捉えます。
PDCでは、日本ならではの文化意識や道徳心に基づく使い方や、美意識を大切にしながら、視覚的な美しさのみならず精神面においても美しい日本を形成する上での基盤となる「パブリックデザイン」を追求することをコンセプトとし、新たな都市像の実現に向けて、様々な活動を展開します。

   
   
  1.理想的都市像の想像
  2.都市問題の抽出と具体的解決策の提案
  3.パブリックデザインにおける新たなビジネスモデルの構築
  4.都市・公共に関わるボーダーレスなネットワークの構築
  5.パブリックデザインの新たな思想の普及・啓発

   
   
  ・PDCデザイン賞(仮称)の設立
  ・パブリックデザインセミナーの定期開催
  ・シンポジウムの定期開催
  ・まちづくり支援
  ・新しい公共施設の製品開発       等